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医学部編入

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医学部編入試験について

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学士編入の同期に寄稿して頂いた資料などを一応載せておきます。
提出書類や感想などがあります。

情報が古いことにご注意ください。

出願大学 内容 出身大学
編入した大学 余談 私立大学薬学部
岡山大学 感想 国立大学工学部
東京医科歯科大学 課題論文など 国立大学生命理工学部
琉球大学 自己推薦書 国立大学生命理工学部
山口大学 自己推薦書 私立大学薬学部
群馬大学 自己推薦書 私立大学薬学部
金沢大学 志望動機など 私立大学薬学部

余談

編入試験を振り返ってみて

余談ですが、編入試験受験時の素直な感想を少し書かせて頂きますと、
●一般入試の問題を見て、センター試験を始めとして、大学合格のための勉強を、残り4ヶ月弱でやりきれるかと考えてみると、気力が続かないし、 他にもやることあるし、無理っぽいかなと思いました。そもそも薬学部入学ですら、多浪してるし。
●編入願書を取り寄せてみると、書類提出期限的に今年受験可能な大学は2校…。試験まで、ほとんど期間ないし、もう来年受けようかと思いました。
●編入の願書を取り寄せるも、過去問情報もなく、どんな問題が出るかよく分からないし、宝くじみたいなもんなのでは…とやる気をなくす。
●とりあえず、今年一校でも受験しておかないと、来年教授に推薦書を書いてもらえるか不安だし、とりあえず一校だけ受けようと決意。
●願書を書き出したのも、提出期限の2日前くらいで、結局ネットの内容を写しただけの最悪の志願書を提出。
●とりあえず、1次試験を受験してみると、会場にはたくさんの人が勉強していた。僕は手ぶらで受験会場に行き、鉛筆すらも忘れて、急いでコンビニ で買ってくると、試験スタート。試験問題は簡単だったらしいけど、さっぱり解けない。開始30分で鉛筆を転がしだす。まあ、来年の糧にしようと、受験会 場を後にする。
●奇跡で2次試験に進むも、英語の筆記試験と面接という、僕の苦手分野。しかも、前日にタクシーの運転手に勧められて酒を飲まされて、二日酔い。 結局、大切な英語の試験で試験時間の7割を睡眠に使ってしまい、問題の半分しか解けなかった。この時、不合格を確信。正直、もう帰りたかったが、友達 が受験していたこともあり、午後の面接を一応受けてみた。しかし、面接対策ゼロの僕は暴言を吐きまくり、面接予定時間の半分以下で強制退去みたいな感 じで終了。
●面接試験終了後、落ち込んでいると、大学関係者の人が受験はここだけじゃないから頑張ってと、励ましてくれたが、今年ここしか受けてないっす ーーー(泣)
●友達も試験の出来はイマイチだったらしく、お互いこの地に来ることは二度とないなということで、飲んだり、観光をした。そして、この地を後にし ました。
●試験落ちたと思ったのに、チョー奇跡で受かってもうた。これから、100回受験しても受からないのにビギナーズラックが舞い降りたっす。
●合格したのはいいけど、めちゃくちゃ頭悪い僕が入学して授業についていけるんだろうか?いや、ついていけない。まあ、合格だけでも奇跡的だし、 とりあえず、ついていけないならその時は潔く諦めようと思い、入学手続きをしました。

と、こんな感じでした。受験した感想としては、一般試験に比べて、学力がそのまま反映されないので、運だけで合格することもあるということです。
勉強する時間もお金もある人はしっかりと勉強して受験に臨むことをオススメしますが、編入は運も大きく左右するので、時間のない人は試験問題が比較 的易しいところで3校くらいを記念受験してみるのも手だと思います。
だって、普通に考えて絶対に受かるはずのない僕が受かったんですから。正直、医学部はおろか普通の学部でも、ちょっと難しい大学は受かりませんで したし…。

内容

岡山大学

岡山大学(H19年度)
0.はじめに
私は1次試験で不合格でしたので、参考にならないかもしれませんが反面教師として参考にしていただければと思います。受験は2006年に受けました。
1.編入試験まで
●岡山大学工学部(非生物系)に在学していました。なので、大学では生物の勉強をほとんどしていませんでした。一般教養で、生物や生命倫理の講義 を受けたりはしていました。実際に試験を受けたのは、大学4年生の時です。卒業見込みということで受験しました。
●編入試験に向けての対策は大学1年の8月ごろから少しずつ始めました。とはいえ、大した対策はしておらず、何をどう勉強すればよいかすら分からな かったので、まずは情報を集めることから始めました。情報収集はインターネットでした。まずは学士編入制度がどのようなものかから調べ、どういう対策 が必要かを考えました。
→受験資格、試験日程、受験大学、試験内容など
2.行っていた勉強
●最初は編入試験そのものというよりは、もっと簡単なレベルから始めました。もともと高校では理科として物理と化学をとっており、生物はとっていま せんでしたので、そこから始めました。また、生物だけでなく、一般入試の医学部受験も視野に入れたいと思っていたので、高校レベルの数学、物理、化学、 英語なども勉強していました。高校レベル→大学1~2年レベル→(各大学ごとの)学士編入試験レベルという感じで積み上げていこうと思っていました。
●次に、岡山大の編入試験に関連のあった生物学と英語を中心に行った勉強を書かしてもらいます。
<生物学>
・高校生物(最初の1~2年行いました)
教材:田部眞哉の「生物1B合格48講」、「生物2合格24講」
・編入試験で出されるような大学レベルの生物学を勉強しようと思ったのですが、なかなか勉強が進みませんでした。今振り返っての当時の反省として、 生物学といってもどういう分野があるのか(分子生物学、生化学、生理学、解剖学、遺伝学、免疫学など)、そのうち試験で出るのはどの分野なのか、また、 その分野をどの程度掘り下げておけばよいかなどが把握できていないまま勉強していたことが良くなかったと思います。
・大学レベルの生物
教材:大学1・2年生のための すぐわかる生物 (東京図書)
大学1・2年生のための すぐわかる演習生物 (東京図書)
はじめの一歩分子生物学・生化学(羊土社)
休み時間の免疫学(講談社)
(雑感)メジャーどころの分子生物学や生化学などの教材までは届かないまま試験に突入してしまいました。岡山大学の学士編入試験ではそのあたりの分野 の教科書は勉強していないと答えがなかなか書きづらかったのではないかと思います。
<英語>
・高校英語(英語は何らかの形で勉強を続けようと思って続けてました)
教材:単語・・・ターゲット英単語
文法・・・高校レベルの参考書(フォレスト、桐原書店)
英文解釈・・・ビジュアル英文解釈1,2(駿台文庫)
英文和訳・・・英文和訳演習[中級編](駿台文庫)
総合問題・・・英語総合問題演習[上級編](駿台文庫)
リスニング・・・シャドーイングの本
速読・・・SRS(過去に公文式系列の教室に通ってたので)の教材
・専門性の少し高めの英語
医学英語の対策もしておこうと思いました。高校英語がある程度進んできたら、少しずつ始めました。受験の1年前くらいから始めました。
教材:わかりやすい薬学英語(広川書店)
(生物学、臨床薬理などの分野に分かれてました。また、基礎知識の説明や和訳もついてました。→大学図書館などの医学英語についておいて扱っている コーナーなどで見ていただけるといろいろ見つかると思います。使いやすいものを何冊か選んでみていただければと思います。僕の場合英語だけでなく、生物 学の勉強にもなりました。)
<ちなみに、これ以外に>
このほかに、高校レベルの数学、化学、物理などは勉強していました。たまに、受験の感覚を思い出せたらと思い、駿台や代々木の模試(大学入試向け) を受けてました。
3.岡山大の編入試験を受けてみて
<生物学>
●形式は問題文が1~2行で、それに対する解答用紙が少ないもので7,8行多いもので15~20行くらいの記述式でした。はっきり覚えているのが「塩基配列に おいてエキソンとイントロンに分かれている意義は?」くらいなのですが(すみません)、こういった問題を見て、何について書くのか、またそれをどれくらい 書くのかが頭に浮かぶことが大事なのかなあという気がします。試験を受けた時には、こんなことかなあと確信が持てずに答えを書いた記憶があります。このよ うな比較的易しい(シンプル?)ことに確実に答えが書けるかどうかが大事だったのかなあと思います。分野としては分子生物学だけでなく、生化学、生理学な ど比較的万遍なく問題として出ていたような気がします。
<英語>
●大問2つだったと思います。内容は医学系の論文だったと思います(アバウトですみません)。英文解釈、要約(150~200字程度だったかと思います)など が問われました。時間が足りませんでした。やはり、普段から論文に親しみ、出てくる単語に慣れていることが基礎にあると余裕を持って答えられるかと思いま す。また、要約の練習もできればしておいた方がよいかと思います。
<勉強の進め方について>
●やはり不合格だった理由は、勉強不足につきるのですが、その大学ごとの対策ができていなかった点だと思います。では何の対策をしてたんだというこ とになりますが、当初の計画では、高校レベル→大学1,2年レベル→(各大学ごとの)学士編入試験レベルという形で積み上げていこうと思っていました(こ れは過去問を見た時に全く歯が立たなかったためです。持っている知識ではどう答えてよいかも分かりませんでした)。で、岡山大学の対策をする以前の 大学1,2年レベルの所あたりを勉強している段階で、試験に突入した形になりました。ですので、ありきたりかもしれませんが、過去問のレベルを見て解け るかどうかを確認し、さらにその問題を何%得点したいかにもよりますが、どういった基礎知識なり背景知識がいるのかを把握しておけばよかったと思います。 とはいえ、編入試験のみに時間をさけるとも限りませんので、基礎知識をある程度身につけるのにかかる時間を見込んだうえで、試験勉強の対策をすべきだった と思います。
4.情報収集に
医学部学士編入専門の予備校に通うなどすれば、十分な情報が得られるとも聞いています。私は、そういう所に通ってなかったのでインターネットがメイン でした。なので、それを中心にかいてみます。インターネットで「学士編入」や「医学科 編入」で検索かけるといろいろ出てくるかと思います。
岡山大学の事を詳しく書かれているWebがありましたので、勝手ながらのせさせて頂きます。
URLはhttp://www.geocities.jp/hentai_violin_player/の「岡山大学」の所は参考になると思います。
こんな感じです。もっと詳しく、また勉強がある程度進んでおられる方のほうが参考になるかと思うのですが、私自身、まだまだ勉強不足で十分に書くこと ができず申し訳ありません。ですが、少しでもお役に立てれば幸いです。ぜひ頑張ってください!

内容

東京医科歯科大学

課題論文(1次試験)通過
東京医科歯科大学(H19年度)
課題作文
 自分は大学で分子生物学、生化学を中心に、生命科学という多岐にわたる学問に関して総合的に学んできたが、現在所属する研究室での卒業研究のテーマは 特に、タンパク質の折りたたみを助けるHsp60と呼ばれるシャペロンタンパクについてである。 生体を構成する成分で最も重要な要素の一つであるタンパク質は、はじめに細胞内でリボソームによって一本の鎖状に合成されるが、それが特定の機能を発揮する ようになるには、そのタンパク質特有の三次元構造に折りたたまれる必要がある。この反応は自発的に起こり得るが、それを助けるHsp60等のシャペロンが必 要な場合もある。 原核生物のHsp60にあたるGroELは樽型の構造をしており、ATP加水分解領域と基質結合領域の二部分からなる。GroELの樽型構造の内部は疎水性 が高く、鎖状タンパク質の露出した疎水性領域を認識して、樽の空洞部分に取り込む。これに、GroELの働きを助ける補助因子(コシャペロン)であるGroE Sという蓋がされると、ATPの加水分解に伴ってGroEL/GroES複合体に立体構造変化が起こり、タンパク質の折りたたみが行われるらしい。この一連の 反応経路についての詳細はまだよくわかっていない。折りたたみの済んだタンパク質は、その表面が親水性のアミノ酸で覆われているため、疎水性のGroELか ら押し出される形で解離すると共に、GroELからATPの加水分解の結果生じたADPと無機リン酸が解離される。 また、シャペロンは熱ショック等のストレスで部分的にほどけてしまった、変性タンパク質の修復、凝集の防止にも携わる。この機能が正常に作用しないと、細胞内 で変性タンパク質が凝集して、β-クロス繊維という熱やタンパク質分解酵素に耐性を持つ強固な構造をとり、生体内に蓄積する。β-アミロイドタンパクの折りたた みが正確に行われず、このような異常凝集が起こることが、ハンチントン病、アルツハイマー病の原因であると考えられている。また、脳などの中枢神経系で異常プ リオンの凝集が起こることが、狂牛病(牛海綿状脳症)や、クロイツフェルト・ヤコブ病等の神経疾患の原因となっている。
志望動機
近年の医学、医療の高度化、多様化は著しいが、その背景として生命科学との密接な関係が挙げられる。今後、より良い医療体制の形成、 少子高齢化に伴う疾患構造等の変化への適切な対応には更なる両学問間の相互理解が必要であると考える。そこで、生命科学基礎研究と臨床とを架橋し、 連携させ、基礎から応用への流れを効率化できる人材が要求される。それは医学に精通するだけでなく、生命科学という多岐にわたる学問に対し幅広いバックグラ ウンドを持つ人間が相応しい。自分は、タンパク質の折りたたみに関わるタンパク質を卒業研究課題に掲げ、それを中心に生命科学全般に幅広いバックグラウンド を築き、このニーズに十分応えるだけの資質を身につけた。自分が経験し、学んできたこと、得た技術を最大限に生かして社会に還元し、実際その様な立場に立っ て医学、医療の発展に貢献して、より高い水準の医療を提供できるようにしたいと考え医学部を志望する。
推薦書
私の研究室と貴学の教育理念には共通点があり、それは自分で問題を提起し、それを解決するためにどのようにすべきかを自分で考える、つまり、自己解決型 の創造的な人材の育成である。彼は実際それに見合った存在であり、慎重かつ論理的に物事を考える思考力、自分なりに出した答えをすぐ行動に移す行動力とチャ レンジ精神を持ち合わせ、新しい知の探求を怠らない。また、体育会の部活動を通じて人間として成熟しており、責任感が強く、社会性や人とのコミュニケーショ ンに長けている。さらに、先輩後輩の上下関係を重んじて、知識、技術等と共に伝統を上から下へ伝えていくことの重要性を認識している。

内容

琉球大学

琉球大学(H19年度)
自己推薦書「自己を語る」
1.志望の動機
近年の医学、医療の高度化、多様化は著しいが、その背景として生命科学との密接な関係が挙げられる。今後、より先進的な医療体制の確立、少子高齢化に 伴う疾患構造の変化等への適切な対応には、更なる両学問間の相互理解が必要であると考える。そこで、生命科学基礎研究と臨床とを架橋し、連携させ、基礎か ら応用への流れを効率化できる人材が要求される。それは医学に精通するだけでなく、生命科学という多岐にわたる学問に対して幅広いバックグラウンドを持つ 人間が相応しい。自分は、タンパク質の折りたたみに関わるシャペロンを卒業研究課題に掲げ、それを中心に分子生物学や生化学のみに止まらず、有機化学、物 理化学など生命科学全般に幅広いバックグラウンドを築き、この要請に十分応えるだけの資質を身につけた。自分が経験し、学んできたことや得た技術を最大限 に生かして社会に還元し、実際その様な立場に立って医学、医療の発展に貢献して、より高い水準の医療を提供できるようにしたいと考え医学部を志望する。
2.大学又は大学院で学んだ専門知識の概略
自分は大学で分子生物学、生化学を中心に、生命科学全般に関して学んできたが、現在所属する研究室での卒業研究のテーマは、タンパク質の折りたたみを 助けるhsp60と呼ばれるシャペロンについてである。細胞内においてタンパク質ははじめ、リボソームによって一本の鎖状に合成されるが、それが特定の機能を発 揮するようになるには、そのタンパク質特有の三次元構造に折りたたまれる必要がある。この反応は自発的に起こり得るが、それを助けるhsp60等のシャペロンが 必要な場合もある。原核生物のhsp60であるGroELは樽型の構造をしており、その中にタンパク質を取り込んでGroESという蓋をした後、ATPの加水分解エネルギーを 利用して折りたたみを完了させる。また、シャペロンは熱ショック等のストレスで部分的に解けた変性タンパク質の修復、凝集の防止にも携わる。この機能が正常 に作用しないと、変性タンパクが異常な凝集を起こし、βクロス繊維と呼ばれる熱やタンパク質分解酵素に対して耐性を持つ強固な構造をとって、生体内に蓄積し てしまう。以上のようにシャペロンは、その構造や働きについてのマクロな部分は良く知られているが、その機能の重要性とは裏腹に、どのような過程を経て新し く作られた、または、変性したタンパク質を認識して、正常な構造に折りたたむのかというミクロな部分については未だに詳しく解明されていない。そこで私は、 GroELと真核生物アクチン用いて、シャペロンがどのようにして基質となるタンパク質を認識しているのかを解析している。    
4.専門知識を医学にどのように生かしたいか
脳を中心とした中枢神経系に存在する、βアミロイドタンパクやプリオンタンパクに上記のような異常凝集が起こり、生体内に蓄積することがアルツハイマ ー病、ハンチントン病、クロイツフェルト・ヤコブ病などの神経変性疾患の原因であると考えられている。私が行っているシャペロンの研究は、直接これらの疾 患の原因解明、治療法の確立に貢献するのではないかと考えている。また、シャペロンを巧みに扱い、特定の時期、場所、環境でタンパク質の折りたたみを行わ せ、機能を持たせることが自由にできるようになれば、標的以外の細胞や器官に危害を極力与えずに治療を行うタンパク創薬の第一歩になるだろう。さらに、研 究を通して習得できるPCR、遺伝子組み換え等の実験技術とこれらの技術の利点と問題点を理解すること、生化学・分子生物学的な視点からのアプローチができる 能力は、医学部入学後、牽いては将来医師になったときに直接役立つだけでなく、研究や治療において深い洞察を可能にする。 以上のような医学、医療の現状、自分の持つ専門知識と経験を踏まえ、さらなる研鑽を積み重ねて、医学、医療の躍進、健康と福祉の増進に大きく貢献したい。

内容

山口大学

山口大学(H19年度)
自己推薦書
※受験番号________
山口大学医学部
氏名________
① 志望動機
私は現在、大学で薬学部に在籍し、薬の医療・研究に特化した学問を学ぶ一方、課外活動として、4年間、府内のジムに所属して、格闘技を修めてきました。
自分の通うジムは、学生から、中高齢の方まで幅広い会員層ですが、過酷なイメージのある格闘技のジムにありがちな殺伐さが無く、一体感も強く、笑顔の多 い和やかな雰囲気です。このことはひとえに、会員の方々が、スポーツという自己実現活動を通じて、心身ともに健康となるために必要なもの――『生き甲斐』― ―を持っているためだからではないかと確信しています。
ジムでは、幅広い年齢、職種の方たちが、それぞれの目的に応じて、日々、練習・試合を楽しんでおり、自分は卒後、こういった多くのアスリート達が長期に わたり、楽しく人生を送り続けられるように、薬剤師として医療面からの支えとなりたいと考えていました。
しかし、薬剤師では、薬という「物」の指導を通してしか、患者様に介入することができません。患者様の最も身近に位置し、直接心の支えとなれる医療関係 者は医師だけだと思います。ゆえに、整形外科、スポーツドクターの道を志したいと思い立ちました。もちろん、薬剤師にしかできない、薬の知識を生かした患者 様のケアに対して誇りを持っています。そこで私は薬の知識を生かして患者様の心の負担を軽減し、患者様から信頼される医師になりたいと思います。
貴大学では、AO入試を通じて、大学入学以後の社会経験、他者への共感能力を豊富に持った学生を募集していることを知り、自分の目指す医師像が実現でき ると考え、志望しました。
②大学で学んだ専門知識
前述の通り、私は大学で薬学部に特化した学問に力を入れて学び、薬の有用性、潜在的危険性など薬のスペシャリストとしての知識を身につけてきました。
また、私は薬剤学教室に所属し、そこでは「大脳皮質ニューロンにおけるトランスポーターの機能特性」についての基礎研究を行ってきました。医薬品の安全 性を確保し、疾病治療の効率を飛躍的に上昇させるためには、薬物の体内動態を制御し、標的臓器に選択的に薬を分布させるようなドラッグデリバリーシステム (DDS)の開発が大いに期待されています。特に、薬物の生体膜における能動的な透過性に関与する様々なトランスポーター群が近年クローニングされ、それらの詳細 な機能を明らかにすることで、理想的な医薬品の投与形態を開発することが期待されています。つまり、私は、主にこれらDDS分野に成果を還元するための基礎研 究を行ってきたわけです。
③専門知識を医学・医療にどう生かすか
私の知識・経験で医学・医療に活かせると考えることを述べます。
第一点は、薬学分野の知識は言うまでも無く、研究室での生活を通じて得た、論理的思考能力です。研究室では、一定の研究課題に対してまず仮説を立て、 順序だてた計画を組んで実験によって検証し、得られた結果から客観的な判断を下すために自分なりに思案します。その結果を当初の仮説に照らし合わせ、矛盾 点が無いか検討を重ね、仮説を組みなおします。このようなサイクルを繰り返すことによって、最終的な答えに帰結することになります。また、これらの判断材 料を得るためにも、常に新たな知識を求める積極性も必要不可欠です。このような論理的な思考のプロセス、知識を求める姿勢は実際の医療の場でも通ずるもの があると確信しています。
第二点は、主に格闘技ジムを通して得た協調性、幅広いコミュニケーション能力です。前述のように私のジムでは利用目的に応じてさまざまな世代、職種の 人々がおり、練習、プライベートな付き合いにおいても極めて身近に接し、親密な会話をする機会を多く持てます。こういった経験は高校・大学のクラスや部活 動といった同世代間だけでの付き合いでは、得がたい貴重な経験であり、また、将来医師となった際にも、さまざまな患者様を診察する上で相手の意図をより深 く汲み取り、真に相手のためを想った医療を行える道に繋がると確信しています。
④学業以外で特筆すべき事項
格闘技の活動では、主に柔術というスポーツに取り組みました。格闘技は個人競技であり、自分自身の練習量如何が直接自分自身に結果として降りかかって くる、結果を出すためには甘えの許されないスポーツだと思います。この競技を通して、自分に対する厳しさ、忍耐力を学びました。練習の成果もあり、西日本 の地区大会では優勝の経験があります。

内容

群馬大学

群馬大学(H19年度)
自己紹介と抱負
本人署名
1. これまでの経歴で得たもの
私は大学で薬学部に在籍し、薬理学、薬物治療学、薬剤学など薬学に特化した学問に力を入れて学び、薬の有用性、潜在的危険性など薬のスペシャリストとし ての知識を身につけてきました。
また、研究室においては「大脳皮質ニューロンにおけるトランスポーターの機能特性」をテーマに研究してきました。医薬品の安全性確保、疾病治療の効率上 昇させるための、ドラッグデリバリーシステム(DDS)へ成果を還元することを目的とし、生体膜における薬物の透過に関与する様々なトランスポーターの機能を調 べてきました。
研究室では、一定の研究課題に対してまず仮説を立て、計画を組んで実験によって検証し、得られた結果を当初の仮説に照らし合わせ、矛盾点が無いか検討を 重ね、仮説を組みなおす、というようなサイクルを繰り返すことによって、最終的な答えに帰結していきます。このような思考のプロセスを繰り返すことにより、 論理的思考能力を養いました。
また、課外活動として、4年間府内のジムに所属し、格闘技を行ってきました。ジムでは利用目的に応じてさまざまな世代、職種の人々がおり、練習、プライ ベートな付き合いにおいても極めて身近に接し、親密な会話をする機会を多く持ちました。こういった経験は高校・大学のクラスや部活動といった同世代間だけで の付き合いでは、得がたい貴重な経験であり、そこではスポーツを通じた肉体的・精神的忍耐力のみならず、幅広いコミュニケーション能力を得ることができたと 確信しています。
2.今後の抱負(上記の経歴をどのように活かしていくのか)
私は、薬学部として得た薬のスペシャリストとしての知識をフルに活かし、きめ細かい説明で分かりやすく薬の説明をすることで、患者様を安心させられるよ うな医師になりたいと思います。また、医師としての責務を十分に自覚した上で、医薬品の副作用についての専門知識を、より臨床的な位置で発揮することによ り、薬害などの医療の副害を未然に防ぐ、医学と薬学の橋渡しをできるような人材とになりたいと思います。
加えて、研究室での生活を通じて得た、論理的思考能力も実際の医学・医療の場でも通ずるものがあると確信しています。
また、近年、医師を含む医療関係者と患者とのコミュニケーション能力の重要性が問われています。私は格闘技ジムを通して得た協調性、幅広いコミュニケー ション能力を活かすことで、さまざまな患者様を診察する上で相手の意図をより深く汲み取り、真に相手のためを想った医療を行える医師となりたいと思います。

内容

金沢大学

金沢大学(H19年度)
①志望動機
私は薬学部で薬学を専攻し、薬物の体内動態について関心を深め、特に、大脳皮質における薬物動態について基礎研究を行ってきました。
脳機能の構造・意義については不明な点が多く、脳内情報の伝達を行う神経伝達物質は、様々な精神・神経系疾患の病態に関わるといわれており、私はこ れら神経伝達物質に関する脳内動態の基礎研究を行ってきました。
かつて私は医師志望でしたが、現在から未来にかけ、大勢の方々を様々な病魔から救えるのは新薬開発ではないかと考え、薬学部で研究室に所属し、生体と 薬剤の効果を薬学的見地から検討する素養を養いながら、大学院に進学後、製薬会社で研究職に従事したいと考えていました。
しかし、研究職に進んだOBや、実際に研究に携わっている先輩を通じて、研究職においては直接患者様に接する機会は殆ど無いことを痛感し、いくら上述 したような素養がいくらあっても、細分化された業務の中では十分にそれらの能力を発揮できないのではないかと考えました。ゆえに自らの素養・研究成果を確 実に医療現場に活かすためには自らが医師となり、臨床と基礎研究の橋渡しをする人材となることが必要不可欠であると考え、このたび医師となることを決意し ました。
貴大学では、臨床に根ざした医療研究で顕著な実績を挙げておられ、特に私が研究してきた脳においては、成人・老年期疾患の根本的克服のための国際的教 育研究診療拠点となることを目指していると聞き、まさに私の望む医師像が貴大学であれば実現できると確信し、志望しました。
②大学で学んだ専門知識の概略
私は大学で薬学に特化した学問に力を入れて学び、薬の有用性、潜在的危険性など薬のスペシャリストとしての知識を身につけてきました。
また、研究室においては「大脳皮質ニューロンにおけるトランスポーターの機能特性」をテーマに研究してきました。医薬品の安全性を確保し、疾病治療の 効率を格段に上昇させるための、ドラッグデリバリーシステム(DDS)へ成果を還元することを目的とし、生体膜における薬物の透過に関与する様々なトランスポ ーターの機能を調べてきました。
具体的には、大脳皮質から分離したニューロンに種々の薬物を投与し、ニューロンがどのような種類の薬物をどの程度取り込むかを調べ、そこに存在するト ランスポーターの種類および機能の特定を行ってきました。
③専門知識を医学にどのように生かしたいか
私の専門知識で医学・医療に活かせると考えることを述べます。
第一に薬学部として得た知識です。私はこれら薬のスペシャリストとしての知識をもって、きめ細かい説明で分かりやすく薬の説明をすることで、患者様 を安心させられるような医師になりたいと思います。
第二に研究室での生活を通じて得た、論理的思考能力です。研究室では、一定の研究課題に対してまず仮説を立て、順序だてた計画を組んで実験によって検 証し、得られた結果から客観的な判断を下すために自分なりに思案します。その結果を当初の仮説に照らし合わせ、矛盾点が無いか検討を重ね、仮説を組みなお します。このようなサイクルを繰り返すことによって、最終的な答えに帰結することになります。このような論理的な思考のプロセスは実際の医療・医学研究の 場でも通ずるものがあると確信しています。また、研究室で学んだ中枢神経、脳内物質等の知識を生かし、神経内科の専門医になりたいと考えています。